~成人の患者が増加している~
アトピー性皮膚炎は、「アレルギー反応によって、痛みをともなう湿疹が繰り返し生じる」病気です。
症状をコントロールしながら、良化を目指します。
「アトピー」という言葉には、「奇妙な」という意味があります。
かつては、原因がよくわからない病気とされていました。
現在では、「アレルギーの原因物質(アレルゲン)」によって「皮膚のバリアが弱くなっている部位」に炎症が起き、湿疹がでると考えられています。
これらには体質が関係していて、改善が難しくなっています。
湿疹の起こる部位は限定されず、頭皮から足の先までいたるとにできます。身体の左右対称に症状がでやすいことも特徴のひとつです。
アトピー性皮膚炎の診断では、
①強いかゆみがある。
②アトピー性皮膚炎に特徴的な湿疹が認められ、身体の左右の同じような部位に湿疹がある。
③症状の改善と悪化が繰り返している といったことが、考慮されます。
②のアトピー性皮膚炎に特徴的な湿疹には、紅斑(皮膚の赤味)じくじくした紅斑、ぶつぶつとした盛りあがり、鱗屑(フケ)、皮膚が厚くゴワゴワしているといったことがあげられています。
アトピー性皮膚炎の治療には、皮膚に塗って使う外用薬と、過剰なアレルギー反応を抑える内服薬(抗ヒスタミン薬)がおもに使用されます。
炎症が強い場合は、それを抑えるためにステロイド外用薬が使用されます。
ステロイド外用薬は、「身体への吸収率」によって、強さが5段階に分けられています。
身体への吸収率は、部位によっても変わります。例えば、手に比べて顔の吸収率はずっと高くなります。
こうしたことから、ステロイド外用薬は症状のある部位と湿疹の状態に合わせて、何種類かを使い分ける必要があります。
医師の指示に従って適切に使用している限り、ステロイド外用薬は非常に安全な薬です。
ステロイド外用薬は、皮膚が良い状態を保てるようにコントロールしながら、湿疹から炎症が消えるまで使用を続ける必要があります。
その過程では、薬の強さを徐々に弱いものに変えていく方法も取られます。
ステロイド外用薬の塗付を止めるときの判断は、医師にしてもらうのが最善です。
自己判断でステロイド外用薬を使ったり使わなかったりするのは、かえって悪化させることになるので注意してください。
アトピー性皮膚炎では、痒みがあっても掻かないようにしましょう。
症状の悪化要因となります。
アレルギー反応を引き起こす原因物質を、極力避けるけることも必要です。
アトピー性皮膚炎の原因物質としては、
ダニやハウスダスト(室内の塵や埃)が関係しているケースが多くみられます。
そのほかにも、卵や牛乳、大豆などの食品。花粉、ペットの毛、金属といったことがあげられています。
日本人の約8割が『マイナンバーカード』を所有している、と総務省は発表しています。 一方、「マイナ保険証」の普及率は、7月時点で11.13%とまだ低い水準に留まっています。 ちなみに、マイナンバーカードとマイナ保険証は、2種類のカードではなく、マイナンバーカードに保険証を登録すること で使用します。 このためマイナ保険証の取得は、マイナンバーカードを持っていないとできません。 マイナンバーカードの申請は、住民票の住所に簡易書留で「個人番号通知書」とともに届いた[個人番号カード交付申請書] を使って、オンラインか郵便、街中の証明写真機を使って行ないます。 マイナ保険証の登録は、比較的簡単です。 マイナポータルアプリか顔認証付きカードリーダー、セブン銀行のATMで登録します。 12月2日以降、保険証の新規発行はできなくなります。 マイナ保険証を利用しない場合は、保険証の発行元から送られる「資格確認書」を利用して保険診療を受けることができま すが、令和11年11月30日が有効期限となって、その後どうなるかは未定です。 今後は、マイナ保険証に移行していくことが主流となります。マイナンバーカード取得の検討や、紛失していないかの確認は、 あらかじめ行なっておく必要があります。
資料提供:メディカルライフ教育出版