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入れ歯でもおいしく食べたい


食事は生きるために必要な栄養を補給するだけでなく、 人生の喜びにつながるものです。 しかし、入れ歯をすると食べ物がおいしく感じられない ・・・こうした悩みを抱えてる方がいらっしゃいます。 なぜこうした問題が起こるのでしょうか? ポイントは、入れ歯の違和感や合っていない入れ歯によ る「食感の変化」にあります。

● 食感の変化が味に影響

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味には、五味と呼ばれる、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味があります。これらは、おもに舌の表面の味蓄(みらい)という細胞で感じます。ちなみに辛味や渋味は、五味と違って味蓄ではなく、舌の 神経細胞を通して、刺激として脳に伝わる仕組みになっています。味覚の中心が舌であるなら、舌を覆うわけではないのに、なぜ、入れ歯をするとおいしさが損なわれると感じるのでしょうか。そこには、「食感」が大きく関係していると考えられています。

●入れ歯の食感に慣れる

お口のなかは、入ってくるものの危険から身を守るため、繊細な刺激も感じる仕組みになっています。入れ歯を作ったばかりのときは、装着していると違和感を覚えることがあります。ただ、個人差はありますが、1週間もすると慣れて気にならなくケースも多いようです。次に食感ですが、入れ歯を使い始めた当初はこれまでとは変化することから、同じものを食べてもおいしくないと感じることがあります。ただ、こちらもやはり、時間の経過とともに慣れていきます。いずれは入れ歯をしたときの食感が、以前とそれほど変わらなく感じるでしょう、また、噛む機能が回復することで、新たな食の喜びを見つけることもできます。

●合ってない入れ歯

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入れ歯をするようになってある程度の時間がたったが、昧に関しては不満が解消されないこうした場合は、入れ歯の再調整が必要かもしれません。入れ歯の経年劣化や、変形、損傷。また歯ぐきに変化が起こると、入れ歯が微妙に合わなくなってきます。食事をしているときに入れ歯かすれる、外れる、痛みを感じる、食べ物が入れ歯と歯ぐきの間に挟まるといった状態は、食感にも大 きく影響するので、すぐにでも調整が必要です。ちなみに入れ歯の調整は、入れ 歯を作った歯科医院でなくても可能です。 自由診療の入れ歯でさらにおいしく傷。また歯ぐきに変化が起こると、 入れ歯が微妙に合わなくなってきます。食事をしているときに入れ歯かすれる、外れる、痛みを感じる、食べ物が入れ歯と歯ぐきの間に挟まるといった状態は、食感にも大きく影響するので、すぐにでも調整が必要です。ちなみに入れ歯の調整は、入れ 歯を作った歯科医院でなくても可能です。

●自由診療の入れ歯でさらにおいしく

入れ歯には大きく分けて、保険適用のものと、自由診療で作られ るものがあります。健康保険適用のものは、材質に 制限があります。入れ歯の歯ぐきや、床(入れ歯の土台となる部分)にあたる部分には、アクリルレジンが使われます。レジンとは、プラスチック樹脂のことです。アクリルレジンは強度が弱いため、入れ歯をある程度、厚く作らなければなりません。 一方、自由診療で作る入れ歯は、シリコンや金属、アクリルレジンより強度が高い特殊なレジンなど、さまざまな素材が使用できます。これによって保険適用のものよ り入れ歯を薄く作ることができ、食感への影響を抑えることができます。 また、入れ歯を固定するために、金属のアタッチメントやマグネットを利用するタイプのものもあります。入れ歯の安定は、おいしく食べることに不可欠です。 自由診療の入れ歯には、さまざまなタイプのものがあり、価格もそれぞれ違います。自由診療の入れ歯を作る場合には、味に関することや審美性(見た目)など、ご自身の希望を歯科医師にしっかりと伝えて、よく話し合うことが大切になります。

資料提供:メディカルライフ教育出版