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難聴~聞こえづらいだけじゃない~


おおくの人を悩ませる難聴と、そのなかでもとくに多い「加齢性難聴」についてです。
●ポイント
聞こえにくさを自覚したら、早期に耳鼻咽喉科を受診して相談しましよう。

●耳のどこかが障害されると難聴に

 音の波動は、耳(外耳)で集められます。この波動が鼓膜(中耳)を振動させ、耳小骨(内耳)で増幅されます。そして蝸牛(内耳)で電気信号に変換され、脳に 送られます。外耳、中耳、内耳のいずれかに障害が起こり、音が聞きづらい、あるいは音が聞こえないといった症状が「難聴」です。

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●難聴は=三つに分類される

【伝音難聴】
外耳や中耳に障害があって難聴になることを、伝音難聴といいま す。外耳道炎(耳の穴に起こる炎症)や、急性中耳炎(中耳に起こる炎症)が代表的な病気です。これらの症状は一時的で、薬物療法が行なわれます。ただ、漏出性中耳炎(耳に漏出液が溜まる)になると、手術療法が検討されます。
【感音難聴】
内耳や神経、脳に障害が起きて難聴になることを、感音難聴といいます。加齢性難聴は感音難聴の代表的な病気で、蝸牛のなかにある有毛細胞が減少しているケースが多く見られます。有毛細胞は再生しないため治療が難しく、補聴器を使って聞こえを補う方法が取られます。加齢性難聴のほかにも、突発性難聴(突然音の聞こえが悪くなる)も感音難聴に分類されています。
【複合難聴】
伝音難聴と感音難聴が同時に起こっている状態です。

●シルバー世代を悩ませる加齢性難聴

加齢性難聴は40代から始まりますが、60代になると聞こえづらさを自覚する人が増えてきます。65~74歳では3人に一人が、75歳以上では約半数の方が難聴に悩んでいるという報告もあります。加齢性難聴の問題は、聞こえづらいというだけではありません。
■危険を伝える音の情報が得られず、交通事故のリスクに。
■バランス感覚の低下による、転倒のリスク。
■会話が聞き取れず、コミュニケーションが不足する。
■耳から得る情報が減り、脳への刺激が減少することで、認知症のリスクになる。

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●補聴器を早期に使用するメリット

 補聴器は、ある程度の年齢になって、聞こえが大きく低下してから使うものという認識が一般的です。年齢的には、75歳以上で補聴器を使用している方は10%なのに対 して、74歳以下では1%未満となっています。 しかし、日本聴覚医学会難聴対策委員会の基準に照らし合わせると、65歳を過ぎた方でも補聴器を使用したほうがよいとされるケースが多く見られます。早期に補聴器を使用して聞こえ の状態を維持することは、先述したリスクを減らすというメリットがあります。聞こえづらさを感じたら、年のせいと放置せずに、耳鼻咽喉科を受診して相談してください。

●難聴は=三つに分類される

 【伝音難聴】
外耳や中耳に障害があって難聴になることを、伝音難聴といいます。外耳道炎(耳の穴に起こる炎症)や、急性中耳炎(中耳に起こる炎症)が代表的な病気です。これらの症状は一時的で、薬物療法が行なわれます。ただ、漏出性中耳炎(耳に漏出液が溜まる)になると、手術療法 が検討されます。
【感音難聴】
内耳や神経、脳に障害が起きて難聴になることを、感音難聴とい います。加齢性難聴は感音難聴の代表的な病気で、蝸牛のなかにある有毛 細胞が減少しているケースが多く見られます。有毛細胞は再生しないため治療が難しく、補聴器を使って聞こえを補う方法が取られます。加齢性難聴のほかにも、突発性難聴(突然音の聞こえが悪くなる)も感音難聴に分類されています。
【複合難聴】
伝音難聴と感音難聴が同時に起こっている状態です。


生活ほっとニュース 難聴 画像3 生活ほっとニュース~ハイブリッド免疫

新型コロナの感染法上の位置付けが、5類になってから初めての大規模な感染拡大が起こっています。こうしたなか注目されているのが、ハイブリッド免疫」です。 ハイブリッド免疫は、新型コロナウイルスの感染と、ワクチンの接種の両方を経験すると得 られるとされています。専門家よると、ハイブリッド免疫を獲得した人は「桁外れに高いレベルの抗体が、体内で産生される」そうです。その仕組みは研究途中ですが、自然免疫によってできる抗体と、ワクチンによるものの差異が関係しているのではないかと考えられています。 ハイブリッド免疫を保持している人は、そうでない人と比べて、重症化リスクが低いという 研究結果が出ています。さらにハイブリッド免疫を獲得している人は、より長い間、免疫力が 保たれることも明らかになりました。 ただ、ハイブリッド免疫を獲得している人の割合は、日本では3~4割程度と言われていま す。また(イブリッド免疫を保持していても、免疫力は時間の経過とともに低下していきます。こうしたことから、新型コロナウイルスの感染による重症化リスクが高い方(65歳以上の方 や基礎疾患のある方)には、定期的なワクチン接種が引き続き推奨されています。

資料提供:メディカルライフ教育出版