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うっ血性心不全


うっ血性心不全は、重症化すると治療が難しく、突然死を招く恐れがあります。
【うっ血性心不全の重要かを防ぐ---2つのポイント】
1.息切れ、むくみといった小さなサインを見逃さない。
2.生活習慣病の予防が重要な鍵。

●息切れとむくみががサイン

うっ血性心不全とは、心臓の機能が低下して、臓器や血管のなかで血液循環が滞ってしまう(うっ血した)状態のことを言います。うっ血が肺に起こると、息切れの原因になります。足で起きた場合は、むくみにつながります。つまり、息切れやむくみといっ た、見過ごされがちな症状が、心不全のサインかもしれないのです。こうした自覚症状を軽視しないようにしましょう。息切れは、いままで普通に登れた階段を一息では登れなくなった。むくみは、むくんだところを指で押すと以前よりくぼみの戻りが遅くなった、といったささいな違い に気がつくことが大切です。そのほかにも、うっ血性心不全の初期症状には、動悸や胸痛、せ き、痰、倦怠感、夜間頻尿などがあります。こうした症状がある方は、かかりつけ医に相談してください。うっ血性心不全 図1

●心不全をもたらす心臓の病気

うっ血性心不全は、心臓の機能を低下させる、いくつかの病気によって引き起こされます。
●虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)
心臓の筋肉(心筋)の動脈が詰まることで、血液による心筋への酸素供給ができなくなり、機能低下が起こる。
●心筋炎・心筋症
心筋の炎症や、心臓の肥大などで機能低下が起こる。
●弁膜症(大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症など)
心臓のなかにある弁の開きが悪くなったり、うまく閉まらなくなることで、血液の流れが阻 害される。
●不整脈(心房細動など)
心臓の収縮が乱れ、心臓が細かく震えた状態になる。 心不全につながる心臓の病気には、糖尿病や高血圧、脂質異常症といった、生活習慣病が大きく関わっています。過度の飲酒や喫煙。糖分、塩分、脂肪の摂り過ぎ。運動不足、スト レス、睡眠不足などは、心不全の高いリスク要因となっています。うっ血性心不全 図2

●うっ血性心不全の重症度

うっ血性心不全の重症度は、4段階に分類されています。うっ血性心不全になると、比較的症状の軽いII度から、身体活動の制限が必要になります。また段階が進むほど、治療は難しくなります。


生活ほっとニュース 生活ほっとニュース~「てまえどり」

1日でも効果あり
1日8000歩、歩くことは 健康に良いこのことは、ほとんどの方がご存じでしょう。ただ、「毎日続けなければいけないのだろうか?」 こうした疑問を持たれる方もいらっしやると思います。京都大学とカリフォルニア大学の研究グループの調査によると、週に1日か2日、1日当たり8000歩以上歩いている大は、歩いていない大と比べて、死亡率が14・9%低くなっていることがわかりました。ちなみに、週に3日以上実行している人の死亡率は、週0日の人と比べて16・5%となっています。このことから導き出されるのは、1日8000歩の運動は、(多いほど良いが)週に1日か2日実行するだけでも効果が認められる、という結論です。1日8000歩は、平均的な歩行速度(時速4にm)で、80~ 90分程度歩く計算になります。この運動を生活に取り入れるには、週に一度は、食事や趣昧 と関連させて一時間半程度の散歩をする、というのが始めやすいかと思います。また、普段の生活に付け足すという方法もあります。例えば通勤のとき、週に1日はひと駅手前で降りて歩く。スーパーの買い物であれば、週に一度だけ少し遠くの店を利用する、といったことが考えられます。

資料提供:メディカルライフ教育出版