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おむつかぶれ


排泄のあとのおむつは、速やかに交換しましょう

赤ちゃんイラスト 新生児から1歳半(子どもによっては3歳前後)ぐらいまでのあいだ、排泄(排尿・排便)の処理を自分でできない乳・幼児にとって、おむつは必需品となります。おむつをつけている部分に起こる皮膚の炎症---これは、おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)と呼ばれています。

・おむつかぶれの症状とサイン

 おむつかぶれの症状には、最初はおむつがあたっている皮膚に赤味が増し、進行すると赤いぶつぶつができてきます。さらに酷くなると、ぶつぶつが水泡になったり、皮膚が剥けてしまうことがあります。 おむつかぶれのサインとしては皮膚の赤味やぶつぶつといったことのほかに、お尻を拭くと痛がって泣きだしてしまうことがあげられます。こうした反応が見られるときは、おむつかぶれを疑ってください。

●おむつかぶれの原因

親子イラスト おむつかぶれの大きな原因となるのが、乳幼児の排泄物をすぐに処理せずに、おむつをしたままにしてしまうことです。とくに排便には菌が含まれており、肌への刺激になります。 排泄物とも関連しますが、おむつのなかの蒸れも、おむつかぶれを引き起こす原因となります。おむつのなかが蒸れると、皮膚がふやけて、痛みやすくなるためです。汗や湿気にも注意しましよう。 おむつそのものによる皮膚との擦れが、おむつかぶれの原因になることもあります。 サイズが合っていないため、皮膚が擦れてしまうもの。皮膚と素材との相性が悪く、わずかな擦れでも刺激になるもの。とくに、お腹や足の付け根のギャザーになっている部分は擦れやすくなっています。 さらに排泄後のお尻の拭き方によって、過剰に皮膚が刺激され、おむつかぶれが起こることもあります。

●おむつかぶれの予防と対処法

 最近のおむつは吸水性がよいの で油断しがちですが、排尿があっ たあとのおむつは速やかに交換し、 清潔を保つようにしましよう。 また、排尿がなくてもおむつを頻繁に交換することは、おむつかぶれを予防することにつながります。おむつのサイズや素材が合っているか、検討してみてください。 製品を変えることで、おむつかぶれが改善するケースがあります。お尻を拭くときは、ゴシゴシと擦らないようにしましょう。ぬるま湯に浸したやわらかい布や、おしり拭き専用のシートを使い、ポンポンと押さえるように拭いてください。

●おむつかぶれと似ている----カンジタ皮膚炎

赤ちゃんとママイラストおむつかぶれとよく似た症状が出るものに、カンジタ皮膚炎があります。カンジタは真菌(カビ)です。特徴としては、肛門や外陰部の周囲やおむつをしていないところにも発疹が見られます。 おむつかぶれとカンジタ感染症は、治療の仕方が違います。 カンジタ感染症の治療では、真菌に対する専用の薬を使います。カンジタ感染症の患部に、ステロイド薬を使用すると症状が悪化します。 おむつかぶれがなかなか改善しない場合は、悩まずに小児科や皮膚科を受診して相談するようにしてください。


生活ほっとニュース~ケンタウロス株

新型コロナの感染拡大は、7月から第七波と呼ばれる状態に入りました。その原因となったのが、オミクロン株の新たな変異種・BA5の存在です。BA5は、第六波を引き起こしたBA1やBA2に比べて、さらに高い感染力を持つ変異種でした。 BA5の感染力がなぜ高いのかというとこれまでのオミクロン株の感染でつくられた免疫が効かない「免疫逃避」という性質が、より強くあったためです。 さらに現在、BA2・75という新たな変異種が確認されて このウイルスは、BA2の変異種でありながら、BA5の特徴も兼ね備えていることから、半人半獣の想像上の生物になぞらえて「ケンタウロス」の異名を持っています。 変異しながら免疫を逃れる性質を高めている新型コロナウイルスですが、現在のところ重 症化リスクに大きな変化は見られません。一方、重症化を防のに、ワクチン接種は依然として有効な手段となっています。 3回目接種から5か月以上が経過した、60歳以上の方や18歳以上60歳未満で基礎疾患を有する方、重症化リスクが高いと医師が認める方には強く、そうでない高齢者にも4回目のワクチン接種が勧められています。

資料提供:メディカルライフ教育出版