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突然の発作が繰り返すパニック障害


パニック障害で起きる発作は、心筋梗塞などの症状に似ていて、死を意識さ せるほどの恐怖に襲われます。パニック障害とはどういう病気なのでしょうか?

●パニック障害を患っている人は多い

パニック障害という病名は、最近よく聞かれるようになりました。その理由としては、パニック障害を患う人がたいへん多く、現在も増加しているということがあげられます。一生の間にパニック障害になる人は100人に1人、とする報告もあります。

ワクチン接種率の低下 図
●パニック障害による発作

パニック障害による発作は10分ぐらいで治まります。パニック障害そのものが死に直結するという心配はなく、身体的な検査をしてもどこにも異常は見当たらないケースがほとんどです。パニック障害で問題になるのは、思わぬときに思わぬところで、発作が再発するという点です。さらにパニック障害を一度経験すると、「また発作が起こるのではないか」という不安から、仕事や日常生活に重大な支障が出るケースがあります。そして、いつ発作が起こるかわからないという不安から、重度のうつ病を発症する原因にもなります。

●パニック障害の治療

 パニック障害は、「脳内における神経伝達物質の分泌異常」が原因となっていて、こうした状態は、「強いストレス」によって引き起こされます。 パニック障害は、医療機関で治療を受けることが非常に効果的です。悩みを抱えたままでいないようにしましよう。パニック障害の治療は精神科や心療内科で行なわれ、「薬物療法」と「認知行動療法」が基本となっています。
[薬物療法]
薬物療法では、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)とベンゾジアゼピン系抗不安薬が使用されます。SSRIは、精神的に辛い気持ちを改善するための薬で、基本的には1年以上服用します。一方のベンゾジアゼピン系抗不安薬は不安感を軽減させる薬で、こちらは症状に合わせて用量を調整しながら服用します。
[認知行動療法]
パニック障害の認知行動療法は、「広場恐怖」と「パニック発作」の克服に焦点を当てて行なわれます。広場恐怖というのは、広場に対して恐怖心があるというのではなく、「発作が起きたときに逃げられない場所を怖がる」ことを意味しています。発作を経験した所やそれに似た場所は広場恐怖の対象になります。広場恐怖を克服するには、苦手な場所や状況をあえて体験することで慣らしていく、エクスポージャー(曝露療法)が有効です。パニック発作の克服では、発作が起きたときや起きそうなときに落ち着いて状況をやり過ごすための方法を体得します。考え方の癖を改善し、呼吸法を覚えることがいざというときに役立ちます。


生活ほっとニュース~プライベートブランド

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資料提供:メディカルライフ教育出版