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フレイルについて知ろう!


コロナ禍にあって様々な活動に自粛が要請されているなか「フレイル」に注意するよう呼びかけがなされています。

●心身の衰えを感じたら・・・・・

フレイルは、「虚弱」を意味する英語「Frailty」(フレイルティ)から作られた言葉です。身体的な虚弱だけでなく、精神的な虚弱や 社会性の低下も含めて、健康と要介護の中間的な状態を表しています。フレイルに注意が向けられる理由は、今はそうではなくても、いずれは要介護になるリスクが高くなっている状態だからです。 ところで皆さんは、フレイルのほかにも、「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」や「サルコペニア」という言葉を聞いたことがあると思います。ロコモは運動機能の低下、サルコペニアは筋力の減少を意味していて、フレイルも 含めてこれら三つは、重なりあっていたり、互いに関連し合うところがあります。

●フレイルになる原因とフレイルサイクル

フレイルになる原因はいくつも考えられます。 例えば、精神的な落ち込みから食欲を失ってしまった場合---食欲の減少は、意欲の低下につながり、それは普段の活動に影響します。 ここで注意しなければならないことは、身体の活動の減少がさらに食欲を失わせるという、悪循環を引き起こす恐れがあることです。これは、フレイルサイクルと呼ばれています。 フレイルサイクルをどこかで断ち切らないと、心身ともに虚弱が 進んでいきます。

●フレイルになっていないかセルフチェック

  フレイルのセルフチェックには様々な方法がありますが、一般的なものとして、まずは次の5項目をチェックしてみてください。

3項目以上該当するとフレイルの恐れがあります。
①6か月間で2~3㎏以上の意図しない)体重減少
②2週間あまり、理由もなく疲れたような感じがする
③運動や体操をしていない
④歩行速度が、1m/秒未満
⑤利き手の握力が、男性26㎏未満、女性18㎏未満

●フレイルを予防・改善のためのポイント

  フレイルを予防・改善していくために、3つのポイントがあげられています。
①食事の改善(栄養バランスの取れた一日3度の食事)
②運動習慣(ウォーキングやストレッチなど、今より10分多く運動)
③社会参加(趣味やボランティアを通じて、社会と積極的な関りを)

●コロナ禍におけるフレイル

 コロナ禍にあって、様々な活動に自粛要請がされています。 実際に、観劇や映画鑑賞を目的とした外出や、友人・親戚宅訪問のための外出は、コロナ禍以前と比べて約80%減少しているといったデータもあります。 フレイル対策と新型コロナウイルスの感染対策を両立させることは、難しい面もあります。しかしフレイル対策をすることは、免疫力の向上を通じて、感染症対策にも繋がっていきます。 ぜひとも、ワクチン接種を含めた感染症対策を行なったうえで、フレイル対策にもしっかりと取り組んでいきましょう。

生活ほっとニュース~パルスオキシメーター

  新型コロナウイルスの感染による自宅療養の増加で、「パルスオキシメーター」という医療機器が知られるようになりました。 パルスオキシメーターでよく目にするものは、指先に装着するタイプのものです。指先を挟むだけなので、針を指すことやメスを入れる必要はありません。 パルスオキシメーターは、血液の色をセンサーで読み取り、血液中のヘモグロビンと酸素がどれだけ結びついているか(血液中の酸素飽和度)を測定する機器です。 呼吸によって取り込まれた酸素は、肺のなかでヘモグロビンと結びついて心臓に送られ、全身へと運ばれていきます。この とき、血液中の酸素飽和度が低いと、身体は生命に及ぶほど危険な状態になります。

パルスオキシメーター

パルスオキシメーターは、こうした身体の危機を、いち早く察知するための機器でもあります。 パルスオキシメーターの数値の見方としては、おおむね次のようになります。 ・96%以上 正常 ・95~94% (息切れの自覚あり)要注意 ・93~90% 酸素投与が必要となる ・89%以下 危険な状態 パルスオキシメーターで正しい数値を得るには、機器の性能とともに、指先の血液の色がきちんと捉えられているかがポイントになります。血圧の低下や指先の冷え、マニキュアの塗布といったことは、測定の妨げとなるので注意が必要です。

資料提供:メディカルライフ教育出版