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パーキンソン病


脳の機能低下によって起こるパーキンソン病

パーキンソン病は、60歳以上の方 では100人に一人が罹るとされ ていて、高齢化が進む日本では、 患者数の増加が懸念されています。 その一方、パーキンソン病に対す る治療法や治療薬が進歩し、早期 発見・治療により症状の進行を遅 らせることができるようになって きています。

●パーキンソン病とは

運動機能を調節する脳内神経伝 達物質「ドパミン」--- パーキンソン病は、このドパミンの分泌が 減少することによって起こります。 パーキンソン病では、「振戦 (手足の震え)」「筋固縮(筋肉を 曲げ伸ばすとき関節に抵抗があ る)」「動作が緩慢になる」「姿勢 反射障害(倒れそうなときに身体 のバランスを維持できない)」と いった症状が見られます。 これらの症状は、「ヤール重症 度」という分類を使って、進行度 を表します。
★1度 症状が身体の片側の手足 のみ見られる。
★2度 症状が身体の両方の手足 に見られる。
★3度 自立した生活が可能だが、 症状によって活動が制限され る。
★4度 日常生活において部分的 に介助を必要とする。
★5度 全面的な介助を必要とす る。
ちなみに「ヤール重症度」は、 医療費の公費負担を申請するとき にも必要です。3度以上と診断さ れると、日常生活機能障害を3段 階に分類する「生活機能障害度」 が2度以上かどうかの診断と合わ せて、特定疾患として治療費の自 己負担の一部、または全額が公費 で助成されます。 ただ、パーキンソン病の症状は、 「ヤール重症度」分類に従って一 方向に同じような速度で進むとい う訳ではありません。早期に治療 を開始すれば、より効果的に病気 の進行を遅らせるだけでなく、症状を改善することも可能です。

●パーキンソン病の治療薬

 パーキンソン病の原因となるドパミンの分泌量の低下は、脳神経細胞の減少によって起こります。脳神経細胞を増加させることはできないため、パーキンソン病は、治療薬によってドパミンの量や働きを補う薬物療法がおもに行なわれます。 パーキンソン病の治療で使われる薬のうち、中心となるのは次の2つです。
●L-ドパ  ドパミンを直接増量 する薬。治療効果が高く、即効性 に優れている。
●ドパミンアゴニスト ドパミンを受け取る側の脳神経細胞を活性 化することによって、ドパミンの 働きを強める。効き目が緩やで、 比較的症状の軽い場合に用いられ る。
その他にも症状によって、 「MAOB阻害薬」「COMT阻害薬」「抗コリン薬」といった薬 を、Lドパやドパミンアゴニス卜の補助薬として使用します。

●運動療法で症状改善

アレルゲンパーキンソン病では、様々な運 動機能の障害が起こるため、運動 療法が欠かせません。 一度動きにくくなった筋肉を動 かすのは困難がともなうため、日 常生活に支障が出てくる前から、 リ(ビリテーションを行なうこと が効果的です。 運動に関するリハビリテーショ ンに関しては、医師と連携した理 学療法士の指導を受けると良いで しょう。また、パーキンソン病を 患う方の多くは、言葉の発声に悩 みを持っています。言葉に関する リハビリには、それを専門に扱う 「言語聴覚士」という資格をもつ 人たちもいます。

●新型コロナワクチンとアナフィラキシー

新型コロナワクチン接種後に、アナフィラキシーが疑われる副反応が見られました。しかし、そのすべての症例において、症状は軽快・回復していることが報告され ています。新型コロナワクチンにおいてアナフィラキシーが引き起こされるアレルゲンは、いくつか候補があります。原因物質の究明が、急ピッチで行なわれているところです。ワクチンを接種した人数に対するアナフィラキシー発症者の割合を、新型コロナウイルスの感染率や死亡率と比較すると、新型コロナワクチンによるアナフィラキシーのリスクはとても小さいものとな っています。新型コロナワクチンは、この点からも安全性の高いワクチンであると評価されています。


生活ほっとニュース~変異株(変異ウイルス)

 新型コロナウイルス感染症の重症化を引き起こす原因のひとつに、「サイトカインストーム」があります。 サイトカインは、細胞と細胞の間で、情報伝達をするためのたんぱく質で、免疫や炎症に関係していることが知られています。 例えば、新型コロナウイルスに感染して肺に炎症が起こると、炎症を起こした細胞からサイトカインが分泌され、炎症を抑えるように他の細胞に働きかけます。 ここで問題になるのは、ウイルスが増加して炎症が酷くなると、このサイトカインが嵐(ストーム)のように大量に分泌されてしまうケースがあることです。これを、サイトカインストームと言います。 このとき血管のなかでは、血液の凝固異常が起こります。これによって血栓(血液の固まり)が発生し、心筋梗塞や脳梗塞、肺梗塞といった生命に関わる重篤な症状を引き起こします。 このサイトカインストームを免疫抑制療法によって抑えることで、新型コロナによる重症化を防ぐ研究が続けられています。また、サイトカインストームに対しては、私たちにもできる対策があります。それは、内臓脂肪を減らすことです。内臓のまわりに付着した内臓脂肪は、内臓に炎症を起こし、サイトカインストームが起こりやすい状態を作り出しています。肥満が新型コロナウイルス感染症の重症化リスクとされているのは、このためなのです。

アレルゲン

資料提供:メディカルライフ教育出版