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突発性難聴


突発性難聴は、治療の遅れが、その後の状態に大きく影響する病気です。その一方で、予防法がない病気でもあります。そのためまずは、突発性難聴とはどんな病気かを知っておくことが、この病気に備えるための一番のポイントになります。

1週間いないの受診を!

 突発性難聴は、厚生労働省により「難病指定」を受けている、治療の難しい病気でもあります。 突発性難聴は、ある日突然、起こります。症状としては、片方の耳だけ音が聞こえにくい(あるいは、まっ たく聞こえない)、「キーン」という高音の耳鳴りがする、といったことが現われます。耳は、音を聞くだけではなく、身体の平衡感覚も司っています。このため、めまいや吐き気を訴える患者さんも多くいらっしゃいます。突発性難聴でもっとも気をつけなければならないことは、自覚症状があるにも関わらず、病気を放 置してしまうことです。突発性難聴の場合、できれば発症からI週間以内の受診が求められています。 発症後I週間以内に適切な治療法を受けた方では、約40%の人が完治したという報告があります。しかし、発症から2週間を過ぎると治療効果が極端に落ちます。完治が難しくなってしまうので注意が必要です。 突発性難聴ではその症状が、日常会話には差し支えない程度の場合もあります。受診遅れにならないためにも、小さな異変を見逃さないことが大切です。

突発性難聴の原因は?

 突発性難聴は、耳のなかの音を電気信号に変換して脳へ伝える神経や組織に障害が起こることで発症します。 なぜこうした障害が起こるのか、原因は確定していません。現在のところは、ウイルスによるものか、血流の阻害が原因とする説が有力とされています。その一方で、ストレスや過労、 睡眠不足、といったことが突発性難聴の発症リスクを高めることはわかっています。心あたりのある方は、生活習慣の改善や問題解決に取り組むようにしてください。

突発性難聴の診断と治療

突発性難聴には、メニエール病をはじめ、症状の似た病気がいくつか存在します。このため、難聴 の原因を診断するためのX線検査や純音聴力検査が行われます(状態によっては、さらに精密な検査や画像診断が必要になることもあります)。 突発性難聴の治療では、耳のなかの炎症を抑えるためのステロイド薬や、耳のなかの血流を改善する「循環改善薬」がおもに使用されます。安静を保つことが治療にとって 大事なので、症状によっては5日~10日程度の入院が必要となることもあります。

まずは電話で相談を

めまいがおもな症状であるメニエール病でも、難聴や耳鳴りが起こることがあります。このときの 症状は、めまいをともなったときの突発性難聴と似ています。突発性難聴と同じくメニエール病も、病気発症の初期の治療がとても重要な意味をもちます。 まずは電話で相談してください。

生活ほっとニュース~ロタウイルス

例年これからの時期は、ノロウイルスと入れ替わるように「ロタウイルス」による感染症 の流行が目立つようになります。ロタウイルスは、5歳になるまでにほぼすべての人が感染を経験します。そして、この乳幼児の時期にほとんどの人はロタウイルスに対して免疫を持つことになります。このため健康な 成人の方の場合、ロタウイルスによって重篤な症状が起こることはほとんどありません。しかし乳幼児は、強い症状が現われることがあり、5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、約半数はロタウイルスが原因と なっています。 ロタウイルスでは、最初の感染のときに、もっとも重い症状がでることがあります。 こうしたこともあり、生後6週から14週6日までに、初回の接種が可能なお子さんに対しては、令和2年10月1日からは、ロタウイルス感染症の予防接種が定期接種(原則無料)で受けられるようにしましょう。2013年からワクチンを定期接種にしたイギリスでは接種率が90%になりロタウィルスの検出率が80%以上減少するといった非常に高い効果をあげています。

資料提供:メディカルライフ教育出版