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予防のしにくい皮膚細菌感染症~蜂窩織炎


蜂窩織炎(ほうかしきえん)は蜂巣炎(ほうそうえん) とも呼ばれている皮膚の病気です。病名にはあまり馴染み がないかもしれませんが、比較的多くの人が経験する皮膚 病です。多くは軽症で済みますが、重症化リスクがある方 が存在します。

蜂窩織炎とは

蜂窩織炎は、おもに皮膚の傷や皮膚の弱った箇所から細菌が侵入することで、起こります。蜂認熾炎の原因となる細菌としては、レンサ球菌とブドウ球菌によるものであることが多くなっています。蜂認織炎は感染症の一種ですが、人から人への感染の心配はありません。患部には発疹をともなう、境界が比較的明瞭な赤味が生じることがありますが、たいていは軽症で済みます。治療には、抗菌薬が使われ、治療効果も高くなっています。

蜂窩織炎の重症化リスクがある

では、蜂認織炎は放置しておいても良いのかというそうではありません。 発熱や関節痛などの全身症状が起きたり、アトピー性皮膚炎や水虫をはじめとする他の皮膚病や、リンパ浮腫や糖尿病のような疾患との関係で症状が重症化するケースかおるからです。 蜂窓織炎で凛、全身症状かおり重症の恐れがあれば、入院治療が必要な場合もあります。また最近では、抗菌剤が効きにくいタイプの細菌による蜂窓織炎の存在も気掛かりです。

蜂窩織炎とリンパ浮腫

リンパ浮腫は、リンパ液の循環が停滞することで起こります。症状としては、手足のむくみが代表的です。リンパ浮腫の原因としては、リンパ系に先天的な問題があるケースや、がんの治療等によってリンパ節を除去した場合に起こります。蜂認織炎は、リンパ浮腫の合併症としても見られ、その患者さんの約30%に発生するとされています。リンパ浮腫では、免疫機能が低下して、細菌感染症である蜂認織炎が、急速に進行し悪化するといったことがあります。リンパ浮腫の治療では、スキンケアやマッサージといった治療が一行なわれます。しかし、蜂認織炎の症状がある間は、これらの治療ができなくなります。このため、蜂認織炎を患うと、リンパ浮腫の症状悪化が懸念されます。

蜂窩織炎に対しては早期の受診を

蜂認織炎は、小さな傷から入り込んだ細菌によっても起こるので、予防が難しい病気です。蜂認織炎が発症したら、できるだけ早期に皮膚科を受診することが最善です。とくに、アトピー性皮膚炎や水虫をはじめとする皮膚病のある人は、皮膚が弱っている状態であることに十分注意して、早めに受診するようにしましょう。まだ、リンパ浮腫の方は、蜂窓織炎の症状が出たら、すぐに医師に相談するようにしましょう。

生活ほっとニュース~食品ロス

日本では、「まだ食べられるのに廃棄される食品」と定義された食品ロスが、年間646万トンに上ると推定されています。ちなみに、世界中で必要とされ る食糧援助は、年間約380万トンです。いかに大量の食品が捨てられているか、改めて考えさせられます。646万トンの内訳では、家庭から破棄された食品は、291万トンとなっています。さらに、家庭から食品が破棄された理由を調べると、その57%が「食べ残し」が原因で、食品の傷みや賞味・消費期限切れ による破棄を大きく上回っています。昨年、『食品ロスの削減の推進に関する法律』が施行され、いうことがあげられます。食品を買い過ぎると、それを使いき るために、どうしても料理を作り過ぎてしまうといったことが起こります。それが結果的に食べ残しへとつながっていきます。料理の献立は、冷蔵庫のなかの食材やストックしてあるものを使うことを優先しましよう。買い物に行く回数はできるだけ減らし、買うときは、必要なものを必要なだけ購入するようにしましよう。 食べ残しを減らすには、ご家族の協力が欠かせません。食事の量についてどう思っているかご家庭でぜひ話し合ってみてください。

資料提供:メディカルライフ教育出版