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味覚障害


味覚の味が感じられるようになった。あるいは、料理を作ると「味が濃い」と言われる---こうした経験はありませんか? 味覚は加齢とともに変化していきます。しかし、その変化があまりにも急激で、さらには食生活にまで影響を及ぼしているようなら、「味覚障害」について考えてみる必要があります。

味覚の異常--味覚障害

味覚障害は、料理の味が薄く感じる(あるいは、全く感じない)、材料にも調味料にも使われていない渋味や苦み(あるいは異常な味)を感じるといった症状の出る病気です。
味覚に異常が起こることで、食べるときは塩分や刺激物を摂り過ぎてしまう。調理するときは、味を濃くしてしまう・・・といった生活習慣病につながりかねない危険性があります。また、食事がおいしく感じられないことから、摂食障害を引き起こすケースもあります。

味覚障害はなぜ起こる?
味蕾 画像

舌には、「味蕾」という、味を感じるための突起状の器官があります。味覚障害のうち、もっとも大きな原因となっているのは、この味蕾のなかにある「味細胞」が減少してしまうことです。 味細胞は新陳代謝によって新しい細胞と入れ替わっていきますが、このとき、体内の「亜鉛」を必要とします。 このことから、体内に亜鉛が不足していると新陳代謝が低下して味細胞が減少し、味覚障害を生むと考えられています。

舌以外にも原因が

味竟にもっとも関係しているのは舌です。しかし、実際に味を感じるためには、舌の以外の口腔内の器官。さらにはそれらから脳へ信号を伝えるための神経といったものが関係しています。このため、舌に異常がなくても、身体のどこかにトラブルがあって味覚障害を引き起こすこともあります。このとき、病気に対する治療薬との関係も考慮する必要があります。

味覚障害の疑いがあるときは

味覚障害の診療科は、おもに耳鼻咽喉科となっています。舌・味覚の状態、なんらかの病気にかか っていないかといった問診を経て、検査を行ないます。 検査には、おもに次のようなものがあります。
①電気味覚検査
神経経路の異常を調べる。
②濾紙ディスク検査
甘味・塩味・酸味・苦味に関して、どの程度感じられるか調べる。
③唾液検査
唾液の分泌機能の低下が昧を感じにくくさせていないか調べる。
④血液検査
体内の亜鉛や鉄分の値を調べる。

味覚障害の治療
舌(昧蓄)に問題があると検査によってわかった場合は、亜鉛の摂取が治療として行なわれます。亜鉛製剤の処方による薬物療法。亜鉛を多く含む食材(牛肉やレバー、乳製品、魚介類、海藻類)を食卓に取り入れる食事療法。サプリメントの活用といったことが中心となります。

資料提供:メディカルライフ教育出版