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2016年前院長便り

2016年1月

~新年のご挨拶~
明けましておめでとうございます。
毎年この欄で年頭の挨拶をさせていただいておりますが、昨年は院長交代について書かせていただきました。お陰様で、皆様へあまりご迷惑をおかけすることもなくスムーズに継承することが出来ました。
私自身は在宅医療や老人ホーム等、施設への訪問診療を行っておりこれまでの経験を生かして頑張っています。 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

~ 大学病院等受診時の負担金 ~
国の方針として今年から大学病院や特定機能病院を受診する際に、紹介状がないと一律5,000円の負担金が課せられることになりました。
地域医療を担う私達プライマリケア医(家庭医・総合診療医)と高機能病院の役割をはっきりさせ使い分ける施策ですが、どうかお気軽に我々かかりつけ医を利用していただきたいと思います。
これまでの経過や家庭の状況等をはっきりさせて、無駄な医療や検査等をしないで済むよう、紹介状を持って大学病院・高機能病院を受診していただきたいと思います。
石川医院では、患者様が最短コースで治癒し楽になる医療を提供することをモットーにしておりますので、他院への紹介やセカンドオピニオン等のご相談はどうぞお気軽になさって下さい。

2016年2月

~ インフルエンザ ~ 
インフルエンザの流行が例年より遅れ、昨年末は殆ど発症がなく今年になってからの大流行となりました。それも2月になってからです。 そんなに重症化する方はいませんが、A型にかかった後1ヶ月ほどで今度はB型に感染する方がいて、更に小児では溶連菌に感染する方もおりました。家庭内で次々と感染する為長期の休校や休園となり、とてもお気の毒で、面倒をみる母親も大変な思いをしていらっしゃいました。

2016年3月

~ 更にインフルエンザ ~ 
例年ですと終息に向かうインフルエンザが3月になっても猛威を振るっています。いきなり暑くなったり寒くなったりで不順な天候が影響しているのかもしれませんが、呼吸器の障害が起こりやすくなっているようです。 間もなく春暖の候となりますので、今しばらく無理をせず体調管理に留意され、皆様も乗り切ってください。当院も職員一同頑張ります。

2016年4月

~ マイナンバー ~
平成27年10月から住民票を有する全ての人にマイナンバー(個人番号)が割り当てられることになりました。 いろいろとトラブルが起こったり、詐欺事件があったりするようですが、私のところにもやっと通知が来ましたので、市役所で写真入りカードの申請をして無事に受け取りました。月曜日でしたので殆どが高齢者でした。受取証の記入や捺印、暗証番号の入力等、市役所の職員から細々と説明を受けながら皆さん手続きをしておりました。手に持った書類を何度も落とす人、暗証番号の意味や設定が分からない人、バッグを忘れたりする人もいたりしてちょっとした騒動が見られました。 マイナンバーは行政の効率化、国民の利便性の向上、公平公正な社会の実現のためという名目で実施されますが、平成28年1月から社会保障・税金・災害の手続き、行政手続き等で使われるようになります。しかしながら、個人情報が漏れたり、なりすまし詐欺が多発したりするのではないかと心配な点も多く指摘されています。本来の目的どおりに正しく施行されることを望みます。 医療の面では、国民一人一人の健康管理が無駄なく効率よく且つ公正に行われるシステムを早く構築しなければならないと思います。

2016年5月

~ 旅行 ~
5月2日から2泊3日で出雲大社、松江城、足立美術館、鳥取砂丘(砂の美術館)を巡る旅に行きました。玉造温泉と皆生温泉の湯も満喫しました。 平成の大遷宮間もない荘厳な出雲大社。松江では外堀を巡る乗合船で見事な城壁やお城を眺め、計算し尽された防御の完璧な松江城の造りを目の当たりにして感嘆しました。 足立美術館は日本一人気のある美術館で、特に庭園は横山大観の画を自然の山や木も借景にして表現したもので、海外の観光客も多いということでさもありなんと思われました。 世界で唯一の砂の美術館では、世界の超一流アーティストが砂を素材にして作り上げた南米をモチーフにした作品に圧倒されました。

出雲大社松江城マチュピチュマチュピチュ2

2016年6月

~ 安全衛生委員会と産業医 ~ 
安全衛生委員会とは、 労働安全衛生法に定められていて、事業者が行う安全衛生に関する措置に労働者の意見を反映させる制度です。業種を問わず、50人以上の労働者を雇用する事業場で毎月1回以上開催しなければならないとされています。職場の安全衛生を専門家の立場からサポートするために、産業医の資格を持った医師も参加しています。 私もある企業の委員会に出席し、各事業場を巡視したりして事故の未然防止や発生した安全衛生の事故の解決、再発防止についての意見具申をしております。 産業医としての医師の仕事は、これまでの一般的な疾病の予防や治療の役割と同様に、非常に重要な医師の任務として認識されるようになってきております。

2016年7月

~7月7日(土)テレビ ~ 
神奈川の旅や食の番組(あっぱれ!KANAGAWA大行進)に当院とお付き合いのある古屋富雄さんの「ユートピア農園」と小沢俊夫さんの「グリルとしお」が同時に紹介されました。 古屋さんは桜「春めき」がNHKでも放送されて有名ですが、農村ソング (フォーク)の「過疎/遠い思い出」と第2弾CD「ふるさと回帰/村に戻って」もリリースしています。 「グリルとしお」は食べログやぐるなびでも取り上げられ、安くてボリュームもあり旨いと評判です。 詳しい情報はネットで検索してみて下さい。

2016年8月

~オリンピック~ 
リオオリンピックが開催され、日本では4年後の東京オリンピックのプレ大会の様相でメダルの数にこだわっています。同時にブラジル・リオデジャネイロの治安や会場の整備状況、国民性等が面白おかしく書きたてられ、日本と比較しながら感心したりため息をついたりしています。 いずれにしても、これからの4年間は日本が世界からこれまで以上に注目を浴び、容赦なく評価されることと思います。日本がより品位ある成熟した国へと成長する機会になりますよう願っています。

2016年9月

異常な暑さ、次々と寄ってくる台風や水害で9月も悩まされました。例年異常が常態化して、日本や世界が病んでいるのではないかと思われます。
9月5日、世界医師会会長の「サー・マイケル・マーモット」の講演会が神奈川総合医療会館(横浜)でありました。イギリスのドクターですが疫学研究の功績が認められ、「サー」の称号を授けられている方です。 各国の教育・経済のレベルと疾病や平均寿命の相関関係について話されていましたが、これらには明らかな関係性があり教育や経済的に貧しい国は寿命が短く、疾病が多く、健康状態も悪いというデータが示されました。 医療は単に疾病だけを見ていては解決できないということが如実に示されています。

2016年10月

~飲酒と健康~
10月31日、飲酒と健康に関する講演会に参加いたしました。
主催は公益社団法人アルコール健康医学協会で、後援が厚生労働省や日本学校保健会、珍しいことに国税庁も後援に名を連ねていました。
主旨は、日本とWHOのアルコールに対する基本計画(リスクに対する知識の普及、健康障害に関する予防・相談・治療・回復支援)についての解説でした。
結論としては、適度な飲酒は身体的にも精神的にも良いというのは疫学的な証拠もあり間違いのないところですが、往々にして適度でなくなってしまうことがあります。これには万能の解決法はありませんが、アルコール健康医学協会の適正飲酒の10か条というのがありますので参考にしてください。
適正飲酒の10か条

適正飲酒の10か条

2016年11月

~11月1日 写真撮影~
長年恒例になっている新年挨拶用の職員一同の写真を撮りました。石川医院で毎月発行している機関紙「こんにちわ」の新年号に掲載予定です。多少の入れ替わりはありますが、メンバーは大体同じ並びで撮られていますので、月日の流れを如実に感じます。
20年以上毎年五十嵐写真館さんに出張撮影をお願いしていますが、最近では光学写真からデジタル写真となっていて、撮影機材の方も昔に比べると身軽になっているようです。

2016年12月

~インフルエンザ~
残念なことに初めてインフルエンザA型に感染いたしました。予防接種も怠りなく、普段患者さんのウィルスに晒されていますので抵抗力はあると自信をもっていましたが、暮れになり悪寒が始まりました。
これまで大勢のインフルエンザの患者さんを診ていますが、明らかに普通の風邪症状と異なるのは悪寒が激しく、筋肉痛、関節痛、強い倦怠感で正に私もそのとおりの症状でした。タミフルの効果は内服後3、4時間で実感いたしました。タミフルとカロナールの内服でスッと楽になり熟睡でき、2日目には食事が取れるまでになり解熱しました。その意味ではインフルエンザの方が通常の感冒より特効薬(タミフル等)があるので治療しやすいと言えます。
早目の抗インフルエンザ薬の内服をお勧めします。