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悪性リンパ腫とは


下図のように、免疫をつかさどる白血球と呼ばれる血液細胞は、血液中の0.6パーセント。このなかにリンパ球も含まれています。そして、下図のT細胞、NK細胞、B細胞といったリンパ球の集まりであるリンパ節が、身体中にはりめぐらされたリンパ管の要所要所にあります。 リンパ球は骨髄で造られます。造血幹細胞から、リンパ球に成熟する間に異常が起こり、エラーリンパ球となって無制限に増殖を始めます。こうした異常なリンパ球は、リンパ節に集まって悪性腫瘍を作ります。悪性リンパ腫のできやすい場所は、首周辺・わきの下・足の付け根です。 この悪性リンパ腫になってしま ったリンパ節を通り抜けてしまうと、他のリンパ節や身体の組織に転移することになります。

悪性リンパ腫

◎医療機関の違い
医療法では、20床以上の病床を持つ医療機関を「病院」、19床以下の病床を持つ医療機関を「診療所」としています。近年は、病診連携によって、普段はかかりつけの診療所(医院・クリニック)を受診し、精密検査や手術、入院が必要になった場合に、病院を紹介されるケースが一般的です。

●症状

左の人体の図に茶色の丸で示した部分に「しこり」が生じます。痛みがないケースがほとんどです。しこりは次第に大きくなったり、全身に悪性のリンパ球がまわって悪化します。 また、B症状といわれる「原因不明の38度以上の発熱、体重の減少、ひどい寝汗」といった悪性リンパ腫特有の症状がでることもあります。(Aは症状なし)

●検査と診断

しこりが悪性か良性か診断するため、組織を採って検査します(生検)。同時に血液検査を行ないます。その他、病状に応じて、エックス線検査、CT検査、MRI検査を行ない、病気の診断をします。 また、悪性リンパ腫は大きく分けて、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2つに分類されま すが、日本人はほぼ後者が該当します。

●治療

 治療には、抗がん剤を使う化学療法、分子標的療法、放射線治療、造血幹細胞移植、手術療法、無治療経過観察があります。 分子標的療法とは、抗がん剤と異なり、異常増殖しているがん細胞内の分子に限定してダメージを与えるものです。 病状により、抗がん剤と併用しながら、腫瘍の縮小・消滅を目指します。 また、無治療経過観察とは、例えば時間経過してもしこりの大きさが変わらない、転移がみられないといった場合では、様子を見る ため、治療は行なわず、経過を観察していくというものです。

人体の図

資料提供:メディカルライフ教育出版