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食中毒の基礎知識


気温が上がり、じめじめと湿度の高くなるこの季節。ご家庭で気をつけたいのは「食中毒」ですね。今回は食中毒を防ぐポイントや、梅雨以外にも注意が必要な時季などについてお話します。

★食中毒ってどうして起こるの?

食中毒予防の3原則 イラスト

食中毒とは、身体に有害な細菌三などを食事を介して摂取してしまうことで、胃腸炎など様ざまな症状が起こるものです。重症化すると命に関わることもありますので、日ごろから清潔を保つことが必要です。食中毒には、毒キノコなど元々有毒なものを誤って口にして中毒が起こるものなどもありますが、今回は、ご家庭で起こりやすい「細菌性食中毒」についてご説明いたします。

★細菌性食中毒

細菌性の食中毒には「感染型」と「毒素型」の2種類があります。感染型は食品についた細菌を食べてしまい、細菌が腸管で増殖して感染し、症状が引き起こされるものです。
「例」
①生肉を切った包丁をよく洗わないまま、野菜を切る。
②包丁を介して生肉に付いていた細菌が野菜に移る。
③その野菜でサラダを作る。
④サラダを食べ、野菜に付着した細菌に感染することで食中毒が起こる。
感染型の細菌には、サルモネラ菌・カンピロバクター・腸炎ビブリオーウェルシュ菌・病原性大腸菌(O157)などがあります。一方、毒素型は、次のような発症の仕方をします。
「例」
①すでに食品の中で細菌が繁殖して毒素が作られている。
②その食品を食べることで食中毒が起こる。
毒素型の場合は、すでに細菌が繁殖しているので潜伏期間が短いのが特徴です。ボツリヌス菌・黄色ブドウ球菌などが毒素型の細菌です。

★食中毒の症状と治療

食中毒予防対策例 イラスト

  食中毒の原因となる細菌は腸管に感染するため、多くが急性胃腸炎を起こします。おう吐や下痢、腹痛のほか、高熱を出す場合もあります。これらの症状は、脱水状態を招きやすいため、白湯やスポーツ飲料などの水分を補うことが大切です。 子どもや高齢者は重症化することもありますので、早めに病医院を受診しましょう。あらかじめ連絡をしておくとよいでしょう。病医院では、原因菌を調べ、必要に応じて抗生物質が処方されます。 ※脱水など症状が重い場合は点滴などの処置や、入院となることも二あります。下痢やおう吐の症状に対しては、基本的には下痢止めなどはあまり処方されません。有害な細菌や毒素は出し切ってしまうことが一番回復の近道で、薬によって身体に留めてしまうと返って悪化する可能性があるからです。処方された薬を服用し水分補給を行なって、安静に過ごしてください。

★食中毒を防ぐには

食中毒の月別発生数 画像

食中毒を防ぐには、次の3原則がとても重要です。また、ポイントを参考に、食中毒を予防しましょう。

★食中毒の月別発生

●冬場の食中毒が一番多い!?
こちらのグラフを見ると、なぜ:か食中毒のピークは夏ではなく、冬に患者さんが多いことがわかります。 これは、ウイルス性食中毒のひとつ、ノロウイルスによるものですノロウイルスは体内にウイルスが10個入れば感染してしまうほど感染力が強くまた生存期間が長こいため、大変厄介なウイルスです。菌ではないため、抗生物質は効かず、まだワクチンもありません。牡蠣などの二枚貝から感染源になるため心配な場合は、加熱して食べるとよいでしょう。
●はちみつは1歳以上から!
はちみつにはボツリヌス菌が含まれていることがあります。1歳以下の子どもには、まだボツリヌス菌への免疫がないため、絶対に与えないでください。

資料提供:メディカルライフ教育出版