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捻挫と骨折


捻挫とは

捻挫とは何らかの衝撃によって、 関節周辺を一時的にひねってしま うことで起こるケガです。捻挫は 足首で起こるケースが多く、足首 をぐきっとひねってしまった経験 をしたことのある方は多いのでは ないでしょうか。 捻挫の場合は、骨には影響が及 びませんが、骨と骨の結合部であ る関節をサポートしている「靭 帯」や「腱」、「軟骨」などに損傷 を負います。 軽度であれば、軽い腫れと痛み で済みますが、重症の場合は靭帯 が断裂する(切れる)こともあり、 大きな腫れと強い痛みが生じ、歩 けない状態になる場合もあります。 重症の場合は、すぐに整形外科など専門医を受診し、処置を受け てください。ごく軽度で症状も短 時間でおさまってしまった場合は、 2~3日患部に冷湿布を貼って 様子をみてもよいですが、過去に 何度も捻挫をしたことがある方、 高齢の方、少しでも違和感が残っ ている方は念のため受診をしてく ださい。

内反捻挫 イラスト

骨折とは

骨折とは、文字通り「骨が折れ る損傷」のことを指しますが、完 全に折れてしまうのは重症であり、 ヒビが入る状態も骨折に含まれま す。 骨の損傷の仕方は様々です。ま ずは二つの骨折を説明します。
●単純骨折(皮下骨折または閉鎖 性骨折)…骨が折れた箇所が皮 膚の内側におさまっているもの。
●複雑骨折(開放性骨折)・:折れ た骨が、皮膚の外側に露出して しまっているもの。
骨が複数の骨片になってしまう ものを、後者の複雑骨折と思われ ている方が多いのですが、それは 「粉砕骨折」といいます。 骨折は、折れた形状によって、 水平に骨が折れる横骨折、斜めに 折れる斜め骨折、骨の一部が剥が れる剥離骨折などの名称で分類さ れることもあります。
<症状>
・骨が折れたり、ヒビが入る
・強い痛み(痛みがでないことも ある)
・内出血による患部の腫れ
・複雑骨折の場合は、皮膚から骨 が突き出すことで、外傷による 出血、感染も伴なう場合があり 危険
・疹れ、麻疹、冷感、吐き気
<骨折の診断 >
医師による詳細な問診と診察、 重症度によりX線検査の他、MR I、CTなどの検査を行なうこと もあります。 <骨折の治療 >
折れた骨が正しい位置でくっつ くように固定し、安静にする。外 傷を伴なったり、重症の場合は手 術が行われる。いずれにしろ、安 静期間を過ぎたら、出来るだけ早 くリハビリを行なうことが早期の 機能回復に役立つとされています。

痔 イラスト

捻挫や骨折を防くには

受診せず捻挫を放置して、実は 損傷の度合いが大きかったために、 回復の過程で関節が変形してしま うといった後遺症が生じる場合も まれにあります。骨折も同様です。 後遺症が残ると患部がなめらかに動 かせなくなり、生活の質(QOL) の低下が生じます。症状が軽度で も自己判断せず、一度は専門医を 受診しておくと安心です。 また、高齢の方で圧倒的に多い のは大腿骨(太ももの骨)の骨折 です。この骨折をきっかけに歩行が困難になり寝たきりに繋がるこ とも少なくありません。ご本人の 努力はもちろんですが、周囲の方 のサポートでリハビリを根気よく 行ないましょう。 高齢の方の捻挫や骨折を予防す るためには、身体と住環境へのア プローチが必要です。充分な栄養 を摂ること、無理のない体操やス トレッチで筋力を維持すること、 家のなかでは床に物を置かない、 段差を減らす、手すりを付けるな ど転倒を防ぐ工夫をしましょう。 介護度に伴なう手すりなどの工事 は、自治体から補助金が下りるこ ともあります。

資料提供:メディカルライフ教育出版

ぬかづけ イラスト